スケッチ版から絨毯へ

作品とは、インスピレーションとアイデアが物質化されて完成されたものと言えるでしょう。絨毯は、部屋のデコレーションとして一般的に使用されますが、その背景にある長い歴史は見過ごされることが多くあります。絨毯の歴史そのものはアイデアから始まり、骨の折れる仕事量と忍耐力を通して美しい芸術品を完成させます。

私たちは、デザインコンテストの過去の受賞者であるギウリアさんを尋ね、どのように彼女のアイデアが「フィーリング」絨毯を生み出したのかの答えにせまりました。

ギウリア•ソラさん:好奇心、シンプルさ、明るさ

ギウリアさんは1980年生まれのイタリア出身のデザイナーで、視覚芸術への情熱からデザイン学校へ進学し、そこで審美的さと技術を組み合わせたデザインを学びました。彼女はミラノ工科大学で工業デザインを専攻し、またノルウェー科学技術大学にも通った経験があります。現在、彼女は小さな企画からブランド品まで、持続可能性を一番に考え、様々なデザインを制作しています。「私はまずスタイルをイメージして、そのスタイルを実現化するために、テクノロジーの概念から解決策を見つけ出すことが本当に好きです。現在は主にインテリアプロジェクトに関わっています。」と、ギウリアさん。


普通の一日と生活からインスピレーションを

作品を制作する過程で最も疑問視されることが、インスピレーションをどこで得るか、です。「インスピレーションは普段の生活の中で得ることができ、アイデアが必要なときは必ずどこかにヒントがあります」とギウリアさん。彼女は、一日の多くを担当プロジェクトに費やします。クライアントとのコラボレーション企画では、アイデア探しから始まり、スケッチ、技術スタッフの援助を通して解決策を見つけ出し、計画を立て、最終的に企画実行に移ります。「シンプルなスタイルが好きだが、同じスタイルは使用せず、企画の種類や時間の経過によって変化させます。最も重要なことは、使いやすく機能的で実用的であること。」と彼女は繰り返します。

今まで取り組んできたプロジェクトの中で一番印象に残っているのが、彼女自身の家だとギウリアさんは微笑みます。「自分の家が最も挑戦的なプロジェクトだった」という彼女は続けて、「なぜなら、自分のこだわりをとことん納得させるのは最も難しいから」と説明します。そんな彼女の家はどんな雰囲気なのか、と訪ねたところ「シンプル、とても広々としていて、障壁のない空間」と、彼女がデザインした絨毯からも伺える彼女らしいインテリアの様子です。地中海生まれということもあり、キッチンが一番お気に入りの場所である彼女は、「キッチンは家の中のみんなが集まるミーティングポイントです」と微笑みます。

CarpetVista デザインコンペティション

ギウリアさんは、デザインコンペティションを通して、彼女が疑いも無く非常に才能のあるデザイナーであることを証明することに成功しました。彼女がデザインした絨毯は、非常に繊細で静けさとの絶妙なバランスが受賞に導かれました。彼女は、水、地球、霧、氷、砂という、それぞれ異なる自然のテーマである5枚の異なるデザインを投稿しました。彼女のデザインの背後にあるアイデアは、触覚と視覚的感覚、自然風景を通して呼び起こされたものでと言えるでしょう。

もし、デザインに興味のある方は、弊社第6回目のデザインコンペティションのご参加をチーム一同でお勧めいたします。受賞デザインの絨毯は、限定版として生産され、CarpetVistaのホームページで販売されます。詳しくお知りになりたい方はどうぞこちらのリンクへお進みください。
http://www.carpetvista.jp/jp/designcompetition.html

コンペティション参加後予定の方へ、ギウリアさんより最後に一言。「洗練され、味のある、オリジナリティに溢れた、勇敢なデザインを!」


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